中国の神である「鍾馗」(しょうき)は幽霊や悪魔を退治出来ると
信じられ、東洋神話でとても人気のある人物です。
日本では江戸時代に庶民の間で人気にとなり
歌川国芳の浮世絵の題材になったり、
疱瘡除けや学業成就に効があるとされ、
端午の節句のひな人形のモチーフにもなりました。
この木彫りの立像は、鍾馗(しょうき)が小鬼を自分の傘の下に
避難させている姿を描いたもので、
鍾馗の衣や鬼の髪が雨風の力でたなびく様子が
見事に表現されています。
作品情報
- 制作年
- 1800年中期から1900年初期
- 制作地
- 日本
- 素材
- 木彫