
1956年(昭和31年)に、日本洋蘭農業協同組合(J.O.G.A.)が、大倉陶園に発注した特注の記念プレートです。
繊細な日本画の技法を用いた素描きによる上絵付けは、洋蘭の花弁の細かな部分迄表現されています。
陶 彫 :同じ形状を複数製造するための鋳造技術を用い、磁器になる土に水を混ぜペースト状のものを石膏型に流し、型から取り出されたあと、組み立てて完成させています。
上絵付け :釉薬をかけて本焼きした陶磁器の表面に絵柄を施すものをいいます。下絵付けは藍青で描かれるのに対し、上絵付けは多彩な色で描かれます。
【1枚目】洋蘭
高台裏にJ.O.G.A.(日本洋蘭農業協同組合)の印が入る記念プレート。
図柄の花の名称が無く、正式名称は不明ですが、ワーセウィッチの花弁に似た洋蘭であると思われます。
【2枚目】 洋蘭「 アスコセンダ 」
図柄の洋蘭「アスコセンダ」は青花蘭の代表種「セルレア」を人工交配にして作出された、株も花も小柄な品種で、小さなブーケのように咲く花です。
【3枚目】洋蘭「 シクノチェス・クロロキン 」
図柄のシクノチェス原種の洋蘭。「スワンオーキッド(白鳥の姿をした洋蘭)」と呼ばれ海外で非常に人気の花です。
作品詳細
- 制作年
- 1956年
- 制作地
- 日本
- 素材
- 陶器


