
父に人形制作を学び、父が没した24(大正13)年に二代目郷陽を襲名し、1955年に重要無形文化財「衣裳人形」保持者(人間国宝)に認定されました。
衣裳人形の第一人者で、伝統的な木目込みの技法を用いた作品を多数手がけています。
昭和15年(1940)の第5回日東人形社展に出品された衣裳人形。
草鞋の片方を脱いで右足裏を左足の甲に載せた幼児のしぐさをとらえています。子どもをモチーフにした人形は郷陽が得意としました。遺された膨大な写真資料から子どものしぐさや表現を研究していたことがうかがえます。
作品詳細
- 作者
- 平田郷陽
- 制作地
- 日本
- 素材・技法
- 衣裳人形 木、絹、胡粉彩色
